第6章 ~ZAIZEN HIKARU~
彼女がマネージャーになってから皆楽しそうや
まぁ、ガッコですぐに有名なるくらいの人がマネージャーなったんやし浮き足立つんも分からんではないけど
謙也さんはムダにテンション高いし、千歳さんも前より真面目に部活出よるし、一氏センパイなんかオカマとられるて本気でつっかかっとるけどなんや楽しそうやし...
でもそれより部長が...
部長が彼女を見る目がなんや、慈愛?に満ちてる感じがする
オレは横目で部長を見やるとロッカーを閉めた
「部長」
「ん?どうしたん財前」
「明日委員会あるんで部活出れません」
「おー分かったほんならオサムちゃんに言うとくわ」
オレは軽く頭を下げると部室を出て行った
「財前くん委員会?」
「せや、ってアレ?そういやも...」
次の日
オレは委員会の集まりで空き教室に来ていた
適当な席につき、携帯をイジッていると急に自分に影が差し見上げる
「え...」
「やっぱ財前くん♪」
そこにいたのはマネージャーの彼女
「私も図書委員なんだーヨロシクね」
そう言って彼女はオレの隣の席についた
委員会が始まっても辺りはざわついている
彼女は全然気づいていないが同じ委員のヤツラがやたらにこちらを見てくる
中には顔を赤らめてるヤツなんかもいて、改めてこの人はモテるんやと再認識する
確かに...
髪なんてサラサラで
マネージャーとかやってんのに肌は白いし
中学生か?と思うほど手足長くてスタイルええな
睫毛も長い...
オレがぼーっと見つめていると、急に彼女がこちらを見て思わずドキッとする
「どうかした?」
「....なんでもないっすわ」
オレはさっき考えてたコトがばれそうな気がして、眠いフリをして机にうっ伏した