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四天恋物語★テニスの王子様

第5章 ~CHITOSE SENRI~


より一層顔を赤くする私の気持ちを知らずか、千歳はどいてくれない

わかんない
何で
何でそんなに見つめるの

そんな疑問に千歳の答えは思いがけないものだった

「何で?」

「ぇ.....」

「何で、」

「(何でって...)だって...近いし...」

「.......」

千歳は低く掠れた声で私の名前を呼ぶ
ドクンと心臓がなった瞬間、千歳の距離が縮まり、首筋に吐息を感じる

「.....っ」

そして何か温かいものが触れたかと思うとゾクゾクと痺れが這い上がっていく

「っ.....ぁ...!?」

千歳の舌が私の首筋をつ...と舐め上げ、私はビクンと体を震わせた
私はいきなりの行動についていけず、一気に紅潮する

「な....に...?」

私は思考が定まらないなか、必死に言葉を紡ぐ

「ちょ、千歳...なにふざけて―――」

「ふざけてなか」

その言葉にやっと紡いだ言葉を閉まった

「ふざけてなかよ」

「..........」

「ふざけてこぎゃんこつせん...」

「.........っ!!」

見上げた千歳の顔は、千歳の瞳は
今にも泣きそうに見えて

(そんな目...ずるい...)

なんでそんな泣きそうな顔して
なんでそんなコトいうの


なんで


なんで




「...好いとう...」




なんで



「ずっと........好いとったとよ.....」
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