• テキストサイズ

四天恋物語★テニスの王子様

第5章 ~CHITOSE SENRI~


「あー千歳オマエっっ!!」

入ってきて早々、蔵が千歳を怒鳴りつける

「またどこほっつき歩いててん!!もう練習終わってもうたやないか!!!」

「えーもうそんな時間と?」

「オマエなぁ...」

先程の表情とは打って変わって、いつもの顔に戻っている千歳はさすがと言ったところで
私は誰かに気付かれてしまうんじゃないかと冷や冷やして、理由をつけて部室を出た

そんな様子を千歳が笑みを浮かべて見ていたなんて気付かずに...

「はぁ...聞くんじゃなかった」

私は深い溜息をついてその場にしゃがみ込んだ

勝手にモヤモヤして
私だけ言われてないとか騒いで
結果、ちゃんと言っててくれたわけで...

(本当にバカみたい...)

千歳は優しいからだけって言い方してくれたけど...

本当に?
もし本当にそう思ってくれてるんだとしたらあの言い方は―――

私は首を振ると立ち上がった

「いや、きっと違う...」

また私の勘違いだ
私を不安にさせないように言ってくれた

それだけだ
/ 174ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp