第5章 ~CHITOSE SENRI~
「千歳も徹底しよるわ、ウソでも言うたればええのに...」
皆が少し引く中、ユウジだけは小春の味方で
「こ、小春!オマエはめっちゃカワイイで」
「ユウくん...」
ユウジの優しさにほろっとくる小春は涙を拭きながらユウジに向き直る
「ありがとユウくん、ちなみにユウくんは何回言われたん?」
「オレか?」
ユウジは指を折りながら考える
「え~と...4回」
「ヒトウジ死ねっっっ!!!」
小春は親指を下に向けると、泣きながら走っていった
「小春ぅぅぅぅぅ!!!」
慌てたユウジも小春の後を追いかけていった
「めちゃくちゃどうでもエエ事やのに...」
「オカマのプライドっすね」
「.....小春は怒らしよらす顔が一番かわいか」
ポツリと呟いた千歳の言葉に皆が目をみはる
「えええええええぇぇぇぇ!!今すぐ追いかけて言ったって!!!」
急かされるように送り出される千歳は首を傾げながらも、小春の走っていった方向に歩いていった
「は~...アイツ一体なんやねん」
「何の話?」
皆が千歳を見送っていると、がヒョッコリと顔を出した
「おう、そういやんコト忘れとった」
「ホンマや、こりゃ財前トロフィー返還せなアカンちゅー話や」
「別に全然エエですけど...そんなん欲しくもないし」
「ね~何の話?」
「おっ置いてきぼりやった、あんな...」
白石から詳しい話を聞いたは目をパチクリと瞬かせた
「言われてない」
「「「は?」」」
の言葉に皆は抜けたような声を出す
「だから...言われてないの、カワイイとか一言も」
「「「ええええぇぇぇぇ!!??」」」