第5章 ~CHITOSE SENRI~
「ならちゃんと入部届持っといで」
「ぇ...でも...」
「選手には出来へんけどマネージャーやったらなれるやろ?そしたらたまに打つくらい出来るやろ」
「先生...」
「それと先生やなくてオサムちゃん!!間違えんでほしーわー」
「いや、アンタ先生やろ」
「おっナイスツッコミやな白石、1コケシやろう」
「いらんわ!!!」
その掛け合いにドッと笑いが起こり雰囲気が一気に明るくなる
「スゴかね!またテニス出来ったい」
「千歳...」
私はついていけない話にようやく追いついた頭を整理すると、一気に実感が沸いてくる
「ありがとう千歳」
「ん?オレ何かしたと?」
「ううん...なんでもない♪」
飄々とする千歳に私はまた心の中でありがとうと呟いた
「あーちなみにさっきのショットは中々やったで」
「ぇ...オサムちゃん見て...?」
「さすが関東のフリーの部で何度も優勝してるだけあるなぁ」
「えっ!?さんてそんなスゴかったん!?」
「そんならあの上手さも納得いくなぁ」
そんな声の中、私はオサムちゃんを睨んだ
(あの人...最初から知っててこんな...)
何だか上手く操られた感じがして少し不満な表情を向けるも、オサムちゃんはニヤニヤ笑っていて...
完全に毒気が抜かれた私は苦笑いを浮かべた
「オサムちゃんはあー見えて頭いいと、そなこつ考えるだけ思うツボたい」
「....そうね」
私は皆に向き直るとしっかりと頭を下げた
「これからよろしくお願いします!!!」