第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~
「....はい?」
俺は頭をかしげると話を聞いていた謙也が加わってくる
「おー白石ええなぁ!!!なぁオサムちゃん俺も―――」
「お前はアカン」
「えぇッ!?何で!?俺かて案内した―――」
「白石、お前の一言でセンセの心は傷ついた..ホンマは俺が案内したいんやけどなんせ心が傷ついてもうたからなー」
「シカトかいッ!!!」
隣でわーわー言っとる謙也を余所に俺は肩をすくめた
「いや..全然傷ついてへんし俺かて部活が...」
「今日は始業式だけで午前中で終いやし午後からたっぷりできるやないか、じゃ、頼んだで~」
センセは手をヒラヒラ振ると教室を出ていった
「....アカン、ペースにのまれてしもうた」
たくさんのクラスメイトに囲まれる転校生を見るとニコニコと楽しそうに話している
そんな姿を見た俺は小さく息を吐いた
(ま、ええか...)