第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~
俺は気づいたら口走っていて皆がこっちを見るもんやから
思わず口を押えた
(やば...)
そんなシンとした中、空気を変えたのはこの子やった
「あーセンセ、セクハラー?」
転校生はニコニコしながら両手を頬に当てて恥ずかしがる素振りを見せる
その行動で一同から笑いが起きる
「セクハラやないっちゅーねん!!もーええわ、早ょ座り、ほら一番端や」
「はーい」
まだ笑いがやまない中、転校生は俺の隣の空いてた席につく
その様子を目の端で追っていたら耳に声が届いた
「ありがとう」
声の方に顔を向けると、転校生がこちらに目配せして笑みを浮かべる
そして何事もなかった様に前を向いていた
俺は二の句が告げぬまま顔を戻す
そしてセンセのHRの声が聞こえる中、視線だけ転校生に向けた
(...やっぱ短いんとちゃうか?)
ニーハイから覗く白い太腿に少し照れつつ俺は前へ視線を戻した
―――――――――
「じゃーHRは以上や、おい白石!!」
その声に嫌な予感しかない俺は視線を逸らし聞こえないふりをする
「おいッシカトすんなや」
センセは俺の頭を鷲つかみすると自分の方へ向かす
「...何ですか?」
「何ですかとはよぅ言ったな?人のコト変質者呼ばわりしとってからに」
「そこまで言ってへんですって!!」
「そんな子にはご褒美やろう♪」
「.....いや、結構で――――――――」
「お前、放課後を校内案内したり」