第4章 ~OSHITARI KENYA~
はベッドの中で今日のコトを思い出していた
「まさか光が見てたなんて...」
それは以前のコト、が部室に入ると机にうっ伏している人を見つける
その髪の色で容易に誰だか分かったは近づいていった
「謙也?」
謙也からの応答はなく、スースーと寝息が聞こえる
「寝ちゃってる...珍しい」
部誌を書いてる途中だったらしく、謙也の下には少しシワになったノートが置いてあってはふっと笑みを浮かべた
そして手を伸ばしクシャと髪を撫でるとくすぐったそうに身を捩る
でも起きるコトなくまた寝息を立てる
「....可愛い」
はポツリと呟くと、謙也に顔を近づけていき頭にちゅ、と口付けた
「なんでその瞬間を撮ってるのよ~///」
はまた顔が熱くなるのを感じると毛布を頭から被った
あまりにも謙也が可愛くて自分でもほぼ無意識だった
気付いたら頭にキスしてた
「私、欲求不満?」
なぜか謙也をみるとそんな衝動が湧いてくる
私がすることに一つ一つ反応する謙也が可愛くて嬉しくて
前に蔵にSって聞かれたけど本当にそうなのかも
「さすがに本人には見せないだろうけど...」
あの画像...
謙也が見たらどんな反応するんだろう
またいつもみたいに顔真っ赤にしてくれるのかな
そしたら私はまた嬉しくなるんだろうな
もっと謙也の色々な顔が見たい
は自分の中の謙也の存在が何なのかも分からないまま次第に瞼を閉じていった