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ハリー・ポッターと小さな召喚士

第19章 【クィディッチ】


 因縁の対決はグリフィンドールの勝利という結果で幕を閉じた。ロン、ハーマイオニー、クリス、そしてハリーの4人は試合の後ハグリッドにお茶に誘われ、彼の家で紅茶を飲みながら先ほどの試合を語り合った。

 クリスはハグリッドから色々な薬を借り、皆の話を聞きながらそれを目の周りに塗っていた。

 試合中は他の事に気をとられすぎてすっかり忘れていたが、こんな顔でスタンド中を走り回っていたかと思うと今さらながらに恥ずかしい。しかも憎々しい事に、借りた薬ではインクが思うように落ちてはくれなかった。
 それでも諦めず5つ目の薬を試しているその隣で、ハーマイオニーはハリーに呪いの事を伝えた。

「そうか、やっぱりスネイプの仕業だったんだ……あいつならやりかねない」
「そんなはずがねぇ!そりゃチョットいけ好かねぇ時もあるけど、仮にもホグワーツの先生だ。そんなことをする理由がねぇだろう」

 ハグリッドはハーマイオニーの話しをきっぱり否定した。しかし純粋なコガネムシのような黒い瞳だけは、不安そうに揺らいでいる。そして4人にはスネイプが教員だと言う理由だけで、奴の容疑を晴らすには至らなかった。
 ハリーは一瞬言おうかどうか迷ったが、結局今までの事をハグリッドに話した。
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