• テキストサイズ

【ハイキュー!!】 勝利の女神様

第2章 為虎添翼ー1日目ー


「コラお前ら!いつまで遊んでんだ!とっとと風呂入って寝ろ!いいな!」

いきなり食堂のドアが開いたと思ったら、烏養コーチが怒鳴り込んできた。きっと声援が大きくなり過ぎて先生方の部屋まで聞こえてしまったのだろう。

「さて、勝負もついたし部屋戻ろうか。風呂は3年からでいいよね?」

「そうだな。学校関係なく学年毎でいいんじゃないか?」

「あ、私火元とかの確認してから部屋まで行くからみんな先に行ってて?」

両主将がうまくまとめてくれたので、食堂の後片付けは任せてと言ってみんなを部屋に帰らせた。

火元と窓の施錠をして忘れ物がないことを確認して部屋へ戻る。3階まで階段なのだが少し息が切れそうになりながらもドアを開ければ潔子ちゃんと仁花ちゃんがお風呂の支度をしていた。

「京香さんおかえりなさい。お風呂行かない?」

「ただいま。行く行く!お風呂から出たらお菓子食べよ」

「あ、私も持ってきたので食べましょ」

3人で話しながらタオルと着替えを持って浴室へ向かう。
男風呂と女風呂と少し離れているので、誰ともすれ違わなかった。

「わあ、お風呂広いー」

「お二人とも肌綺麗ですね!」

「そう?仁花ちゃんも綺麗よ」

お互いがお互いの肌をペタペタ触りながら、クスクスと笑い合う。
さっきは男の友情っていうのが羨ましく感じたけれど、この2人と戯れあえるのは私の特権だ。
なんだかそれが誇らしくなってきた。

広い浴場で3人固まって、ずっと話をしていた。
バレーのこと学校のこと、話は尽きなかった。

部屋に戻ると一応布団を敷いて、机に持ってきたお菓子を並べる。結構遅い時間になってたから食べ過ぎないようにと選別して。

「それにしても初日から私たちもハードだったよね」

「結構疲れましたねー」

「京香さんは青城にも行ってたから大変そうだったけど…」

「だって潔子ちゃんや仁花ちゃんをあの獣の巣窟に向かわせるなんて出来ない!」

「けけ、獣の巣窟…!」

「そうよ仁花ちゃん!まともなの一君くらいなんだから」

「ふふ、それは京香さんだからよ」

「私だから…?」

お菓子の袋を開けてポリポリと食べていたが、潔子ちゃんの言葉に手が止まる。私、何かやってしまったのだろうか?と必死に記憶を辿るも潔子ちゃんの言葉の意味はわからなかった。
/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp