第6章 思惑の味
「言わないなら探すだけだよ?」
「は?んっ」
チュッと耳にキスされる。
「や…そこ…」
「教えてくれないんなら…自分で探すしかないでしょ?」
耳元で吐息交じりに囁かれると、身体が震える。
「ホント耳弱いね…。
舐めたりしたらどうなっちゃうのかな?」
「やめっ…っん…」
智の舌が耳の輪郭に沿って這う。
「ちょ…ダメだって…智…!」
言葉で必死に抵抗する。
「身体は嫌がってないよ?」
智の言う通り、身体はもっとって智を欲している。
こんなの俺じゃないみたい。
理性が…崩れそう。
「舐めるだけでこれなら…噛んだらどうなるの?」
「っ…」
その言葉に身体は素直に反応する。
「期待した?」
イタズラっぽく自分の唇を舐める智。
「し、してない」
嘘がバレないようにさり気なく視線を逸らす。