第4章 癒しの味
どうしよっかな。
他に良い方法思いつかないや。
早くもネタ切れとなり、最終手段に出る。
チュッと潤の唇にキスをしたのだ。
「何?誘ってんの?」
「んー、どうかな?」
ようやく目を合わせてくれた。
イライラを吸い取るように何度も何度もキスを繰り返す。
唇だけでなく額、頬、首筋、鎖骨などに触れるだけのキスを。
「ん、くすぐってぇよ」
眉を8の字に歪める潤。
「機嫌直った?」
横から潤の顔を覗き込むと。
「…そんなことされたらな」
なんともいえない表情で笑っている。
「最近よくイライラしてるけど大丈夫?
なんかあったの?」
「智不足だからだよ」
「え?」
俺不足…?
潤の言っている意味が分からず、首を傾げる。