第4章 癒しの味
楽屋で潤がイライラしてる。
顔を見なくても楽屋内に漂う空気で分かる。
多分、仕事で上手く行かないことがあったんだと思う。
俺は話す方じゃないし潤もイライラしてるから喋らない。
よって、2人しか居ない楽屋は重たい空気が漂う。
いつもは賑やかな嵐の楽屋が、まるで嘘みたいに静か。
せっかく2人きりなのにこれじゃイチャイチャ出来ないじゃん。
潤のイライラを解消する為、色んな案を考えた。
まずは潤の前にお菓子を並べる。
イライラしてる時は甘いものが1番だってどっかで聞いたことがある。
隣に座る潤の前に1つずつお菓子を並べて行く。
5つぐらい並べた時に…。
「…要らね」
スーッと全部まとめて返された。
どうやらこれは失敗みたい。
残念。