第4章 癒しの味
「互いに仕事が忙しくてこういうこと全然出来ねぇし。
しかもこんな可愛いことして俺の理性煽ってくるし…」
眉間にシワを寄せ、はぁ…と溜め息を吐く潤。
「責任とってくれる?智で俺を癒して」
ジッと目を見つめる潤。
潤の目はいつも真っ直ぐで嘘がない。
頑固で負けず嫌いだから、冷たいって誤解されやすいけど。
そんなことないって知ってるよ。
人1倍頑張り屋で人1倍優しいの。
歳下なのにしっかりしてるって言われるから、自然と周りに弱音を吐けなくなってる。
「うん、癒してあげる」
素直じゃない潤に頬が緩む。
「んじゃあ…」
そう言って動こうとするけど…。
「でーも、俺が攻めるから」
たまには可愛い潤を見たい。
「はぁ?なんでだよ」
「んー、なんでかな。歳上だから?
潤、譲って?」
「智の方こそ歳上だったら歳下に譲れよ」
一瞬で真顔に戻る。