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【嵐小説】嵐色〜甘い味〜

第2章 甘い言葉の味


「智くん、どしたの?

なんか不機嫌みたいだけど」


楽屋に来てから1言も喋っていないリーダー。


「そう?なんでもないよ、翔くん」


と、翔ちゃんに向けてニッコリ。


可愛いなぁ、その笑顔も。


「大野さん、後半絶不調でしたけど大丈夫ですか?」


「ん、大丈夫」


と、ニノに向けてもニッコリ。


「身体には気をつけろよ。

具合悪かったらすぐ言って?

今は風邪が流行ってるから」


「大丈夫だよ。

心配性だね、松潤は」


と、松潤に向けてもニッコリ。


「リーダー、帰ろ?」


「…うん」


と、俺の時だけは真顔。


なんで?

いつもだったら良いよ、って笑ってくれるのに。


俺なんかした⁉︎


1人でパニックになる。


「倦怠(ケンタイ)期ですか?」


「ち、違うよー!そんなんじゃないっ」


きっと違うもん。


リーダーの支度が終わったのを見て、並んでに楽屋を出る。


「…嫉妬だから…」


皆とすれ違う時に小さく呟くリーダー。


残念ながら俺には何を言ったのか聞こえなかった。
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