第2章 甘い言葉の味
張り切って本番に望む。
「あれ、今日の相葉さんテンション高くありません?
いつも高いですけど」
ニノが俺のテンションのことをツッコんだ。
「えー、そう?」
「何?なんか良いことあったの?」
それを翔ちゃんが広げる。
普段はこれで良いんだけどね、今はちょっと困るよ。
「んー、朝唐揚げ食べて来たからね」
適当な理由をつけてごまかす。
「食べもので元気になんのかよ」
松潤が苦笑するけど、だってしょうがないじゃん。
これしか理由思いつかなかったんだもん。
収録後のリーダーとのことを考えると、どうしてもテンションが上がっちゃうの。
けど皆には内緒だからなんとかごまかさないと。
まぁ、嵐の皆は知ってるんだけどね。
「大野さんの前で良いとこ見せてあげなさいよ」
移動の時に横を通ったニノが呟いた。
「ん」
そんなこと、言われなくても分かってるって!