第2章 甘い言葉の味
「ねぇねぇ、リーダー」
本番前、トイレからの帰りにリーダーと会った。
「んー?何?」
「セクハラしたい」
リーダーの目を見据えて話す。
「え⁉︎」
「ね、良いでしょ?リーダー」
ねだるような目で見つめる。
「うーん、それは止めよ?」
「えー、どうしてもダメ?」
「うん、ダメ」
あっさり断られた。
しかも2度も。
「…これから仕事だから?」
そうじゃなかったら俺どうかなっちゃう!
「そゆこと」
ふふ、と柔らかく笑うリーダーにホッと胸を撫で下ろす。
「じゃあ仕事終わったら良い?」
「…まぁ、いいよ」
「やったぁ!じゃあ仕事頑張ろ」
気合いを入れる。
「そうだね」
その後一緒に楽屋に入り、収録に呼ばれ移動する。