第23章 大切な人に贈り物を (裏:政宗、家康、光秀、三成)
酒と光秀の香りが入り混ざる
光秀の胡座に身体を乗せるような形で四つんばいになった湖は、無意識に両腕を畳につき身体を支える
「きゃ…っ」
するとお腹の辺りに手が差し込まれ、急に圧迫感がなくなるのだ
(あ…腰紐が…)
「さて…このままではどうしようも無いな…」
そう言いながら、光秀の手は畳をさせている足の方へと移動し、腰紐が解かれ開きやすくなっている寝衣の裾を掴むのだ
ゆっくりと、寝衣が裾からめくられていく
足に冷気を感じる
(っ…、このままだと…やだっ私、今夜はショーツはいてないから…っ)
今、この状態で自ら立ち上がれば合わせは開いてすべて見られてしまう
でも、この状態でいれば着物がめくられていき光秀の膝の上でおしりを晒すことになる
(どっちも…っ恥ずかしい…っ)
何も言わずにただ身を固めている湖を見ながら、光秀はくくっと笑いながら
「今宵はあの下履き履いていないようだな」
と、開いている手で尻を撫でるのだ
「ひ、あ…っ、ちょっと…っ光秀さん、やめてくださいっ!」
「そうか?…そうだな、では止めてやろう」
「え…」
止めるという意外な答えに湖は頭を捻って光秀の方を見ようとする
目が合えば…
(…あの瞳だ…)
「ならば、俺は動かない。湖、お前の好きにすればいい」
「…っ」
(好きにって…)
「どうする?湖…」
(…私が困るの知ってって…)
かぁっと耳が赤く染まるのを見れば、光秀は満足そうに笑うのだ
湖は、困りながらも先ほどの瞳を思い出すのだ
あのじっと自分だけを見る瞳を
ぐっと、両腕に力を入れるとゆっくりと…光秀の胡座を掻いた足に手を掛け自分の身体を持ち上げる
そうすれば、既に腰紐を解かれているのだ
合わせが開き湖の素肌が合わせの間から見える
身を起こし、少しだけ合わせを寄せるように手を掛ければ…
「これで…いいですか?」
と、光秀の斜め前に正座で座る湖が言う
「いいとは…なにがだ?」
「っ、好きにすればいって言ったじゃ無いですか…っ」
「俺は動かないとも言ったな」
「ッ…」
(嘘…本当に動く気ないの…?なら、私が…導けってこと…!?)
「さて、どうする?湖」
「…ッ」