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【イケメン戦国】私と猫と

第23章 大切な人に贈り物を (裏:政宗、家康、光秀、三成)


「ほとほと奇特な娘だな」

そう言いながらも湖を見る瞳は優しいのだ

「なんとでも言っていいですよ」

そう言いながら、腰を持ち上げると光秀の間近まで近寄りその額に口づけを落とす

「……」
「光秀さんが、素になれる時間が作れるなら…一時でいいなら、一緒に居ますから…だから、此処に居て下さい。あなたが私に居て欲しい時に、側に居られるように…」
「…それは、ずいぶんと魅惑的な殺し文句だな…何時でも好きに抱きに来いと言ってるように聞えるが?」
「そうです」

湖は一息ついて言う
耳まで染めながら

「そう言っています…」
「……」

光秀の長い睫がゆっくりと付される様子を、湖は今にも爆発しそうな心音に耐えながら見下ろした
そして、光秀の手が湖の胸元に添えられると

「…この心音…異常だな…異常ゆえ、そんな自虐的な発言が出たんだろう…」
「な…っ、光秀さん!私は、ほん…っ」
「本気になるな…そんなに必死になられると、どうしていいのか…対処に困る」

悲しそうな笑みと共に、首に触れる唇

「だが、そうだな…そうさせて貰おう、今はな」
「…はい」

睫を震わせ、頬を染める湖のまぶたに口づけを落とせば、ぴくりと身を震わす

(慣れていない小娘が…ただ必死に此処に留まれと言う…素を見せろと言う…)

悪くない物だなと、瞳を閉じている湖を見下ろせば、そろりとその眼が伺うように開くのだ

「光秀さん…?」
「そのまま身を固めているつもりか」

「え?」と湖が呟くと同時に、光秀は湖の腰元に両手を当てるとぐいっとその身体を持ち抱え歩きだす
そして数歩歩いた先に引いてある褥に移動すれば、その身体を降ろすのだ
そして、湖より先に自分がそこに胡座を掻いて座り
その横をポンポンと座るように叩く
褥に降ろされた事で、さらに頬を染め上げる湖だったが、まるで光秀に催眠術でも掛けられたかのように、身体が勝手に動くのだ
光秀の横に正座で座れば肩を攫われ、半ば光秀の胡座に倒れ込むように押し倒される

「きゃ…っ」
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