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【イケメン戦国】私と猫と

第23章 大切な人に贈り物を (裏:政宗、家康、光秀、三成)


そう言うと佐助はいつものように「では、ドロン」と言って天井裏へと音も立てずに戻った
湖は、すぐに茶器の片付けをする
なぜなら、佐助が帰ったあとはだいたい…

「湖、いるか?」
「光秀さん…いますよ」

誰かが来るのだ
光秀であったり、秀吉であったり

しゅっと襖が開けば、光秀はちらりと部屋を見渡す

「…一人か?」
「一人ですよ?こんな時間に誰かお探しですか?」

内心ドキリとしながらもそう答える
すると、光秀は「まぁいい」と小さく言い

「そう言えば…ずいぶん魅惑的な出立で現れたそうだな」
「…?」

光秀の急な振りに 湖は首を傾げた

(なんのお話だろう…?)

「禊姿とは…今度、やって見せてみろ。宗久が目を見張るなど、なかなか無い話だからな」

光秀は伝わっていないと解れば、ククッ意地悪な笑みをみせるのだ

(…みそぎ…あ…)

宗久の家での事だと思い、湖は頬を膨らませる

「それ、言わないで下さいっ」
「ならば、さっさと寝ろ。明日は政宗と段取りを決めるんだろう?」
「あ、そうですね。早く寝ないと…」
「どうせ起きられないと思うがな」
「…光秀さん、意地悪ですね」
「知らなかったか?」

わざと意外そうな顔をしてみせる光秀に、湖の頬はますます膨れるのだった




次の朝、光秀の予告通り
女中に散々声をかけられ、政宗に抱き起こされようやく起きた湖
遅れながら女中と共に大掃除をしながら、政宗と打ち合わせをしたり、城下に出て氷提灯の作り方を説明したり
あっという間の一週間を過ごした

そして、牛乳をもらえる当日を迎えるのだ
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