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【イケメン戦国】私と猫と

第23章 大切な人に贈り物を (裏:政宗、家康、光秀、三成)


二度目になる湖の素肌
一度目は、突然目の前に現れた
二度目は、親切心の招いた偶然

「三度目は、この手で暴いてみたいものです」
「宗久」
「ご心配いりません。湖様が織田家の姫君でいらっしゃる限り何も致しません」

信長が宗久を呼べば肩を竦めるようにし薄く笑い、彼は湖を見る
湖は、ビクリと身を揺らす

「湖様、大丈夫ですよ」

優しくそういう三成を見て息をつけば、宗久は苦笑する

「三成様の言う通り…湖様に手を出したりは致しません。ですが…ご希望があれば、いつでも受ける所存ですので、ぜひよろしくお願いしますね」
「っ…いいえ。お願いしませんっ」

ふふっと笑う宗久を、家康はじとっと睨むのだ

「湖、その「ぷりん」という食べ物はいつ出来る」
「あ。はい。商人さんが…」

一週間後に牛乳を貰う事を信長に伝えると、宗久も砂糖を当日持ってきてくれることになった
湖は宗久に改めてお礼をすれば「お詫びですから」とにこりと微笑まれた

(あとは・・)

と、そう思えば…

「あとってなんだ?まだ何かあるのか?」
「へ…?」
「…もしかして口に出たの気づいてないの…」
「…え」
「湖様…お願いですから、何かするなら仰ってからにしてください」
「あ…」

秀吉に突っ込まれ、家康に呆れられ、三成に心配され

「うそ。口にだしてた?」
「…貴様はつくづく飽きぬ娘だな」

と、信長に笑われれば
湖は頬を染めて自分の口を手で塞いだ

(もー…せっかくサプライズしようと思ってたのに…私は…)

「僭越ながら…湖様…内緒で相手を喜ばせるのも良いですが、今回は皆で楽しむのはいかがですか?私は、湖様の仰るような風習は初めて伺いました。来年は、そうされて…今年は、皆さんで楽しんでも良いではないですか?」
「宗久さん」

にこりと微笑む宗久に「なんであんたも加わる気でいるの…」と家康がぼそりと呟く

「そう、ですね」
(もしかしたら…次は私はいないかも知れない…なら、思い出にできるなら…皆で楽しむ方が素敵かもしれない)
「はい。そうですね!では、皆さんにお願いしたいことがあります」

信長達の口角が上がるのを見て、湖は「実はですね」とあることを伝えた
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