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【イケメン戦国】私と猫と

第23章 大切な人に贈り物を (裏:政宗、家康、光秀、三成)


「それで、本当はどこかにお出かけ途中だったんですか?」
「そうですね、出かけるはずだったのですが…湖様を見かけたので止めました」
「え…」
「綺麗な女子と遊びに行く予定だったのですが、姫様がお一人歩きをしているので心配になりまして…ですが、お邪魔でしたか?」
「えぇ??」

(こんな機会、無いでしょうからね…しばらく一緒にいさせてもらいますよ)

「あ、あの…、ごめんなさいっその方今はどちらに!?引き返せば間に合いますか!?」

キョロキョロと辺りを見回し、宗久の連れらしき人物を探す湖
ちりりん、ちりりんと、動く度に可愛らしい鈴の音が響く

「宗久さん、今すぐ戻って下さいっ」

慌てながら、女遊びだと宣言した自分に戻れと必死に言うのだ

っぷ…

握られた拳を自分の口元に運んでくると、宗久の背が丸まって小刻みに震える

「そ、宗久さん??」
「っぷ、くく…あははっ、湖様は私に女遊びに戻れというのですか??信長様の姫を放って…くくくっ」
(女子に女遊びに戻れなんて、言われたことがない…っ)

何が笑いの壺なのか解らないが、悲しんではいないようで湖は少しだけ安堵した

「ご心配ありがとうございます…でも、私は大丈夫ですよ。お使いの金平糖も買いましたし、城下の一人歩きは慣れてます」
「そのようですね…」

笑い足りないのか目に涙を貯め、時折吹き出すように笑う宗久に湖の表情が変わった

(おや…)

ぷっくり頬を膨らませ少し怒っているように見える

(笑いすぎましたか?)

「そんなに笑わなくても、本当に一人で平気です…」

(あぁ…一人歩きを笑ったわけではないのですが…)

「いえ。湖様、私は先日解毒薬を献上したばかり。元気になられたとしても、心配なのですよ。どうか今日の城下歩き、ご一緒させてくださいませ」

こう言えば、湖は拒否できないだろうと見込んで宗久は告げた
案の定、拒否されることはなく湖は「なら、一緒に」と言うのだ

「で、湖様。候補はあるのですか?」

並んであるく市で、湖を見下ろすように聞けば
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