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【イケメン戦国】私と猫と

第23章 大切な人に贈り物を (裏:政宗、家康、光秀、三成)


宗久は城門を出て、城を振り返る
夕日に照らされた安土城

(湖…姫か…)

会話をしている最中、湖が話せば常に浮かぶのはあのすらりとした肢体
絹のような触れ心地、透明感のある白い肌

(…あれは、一度食べてみたい…)

こくりなる喉に、宗久は笑って帰って行った




「湖、お前本当に何もされてないんだな?」
「うん、鈴から変わったらいきなり目の前に宗久さんが居てびっくりしたけど、すぐに秀吉さんと三成くんが来てくれたから」

何度も何度も秀吉に確認され、湖はへへっと緩く笑って見せた

「あんた…頭のどっかおかしいんじゃ無いの…知らない男に…」
「それはっ…もうっ!家康、何度も説明したじゃない、不可抗力だって…見られる私の身にもなってよ」

最後の方はわずかに聞える程度だが、耳を赤く染め家康に言い返す湖

「…まぁ…宗久殿であれば、遅かれ早かれ湖様の件に気づかれた事でしょうし…最初に口止め出来、気を揉む必要がないと思えば…」

三成が自分に聞かせるように言えば、信長が「そうだな」とそれに同意を見せた

「約束は守る奴だから鈴の件の口外は無いと思うが…湖、気をつけろよ」
「…はぁ…まぁ、あいつの趣味とは正反対だから大丈夫だとは思うけど、一応…気をつけなよ」

秀吉と家康に「気をつけろ」と言われた湖は首を傾げる
信長はそんな様子に呆れたような視線を送る

「な…なんでしょうか…??」

湖はそれに気づいて信長を見ると、見かねた様子で三成が口を開いた

「宗久殿は、仕事熱心で商売上手な方。これまで信長様とのやり取りもなされ、信用はありますが…色事の話題が絶えないお方です。秀吉様と家康様が仰っているのは、その心配ですよ」

やんわりと説明されるが、湖の首は傾げられたままだ

(いろごと…?)

「女遊びの事だ。三成、湖にははっきり言ってやれ。伝わっていないぞ」

シュッと襖が開き、光秀が入ってくる

「失礼します、ただいま戻りました」
「お前、また勝手に…」

戻った光秀を秀吉が軽く睨む

(おんな、あそび…)

「湖、宗久殿は女遊びの趣味が講じてそのための家を設けるようなお方だ」
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