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【イケメン戦国】私と猫と

第21章 一線を越えた男


それから三成は、今日訪れてきた大山のことを
彼の話をそのまま伝え、まだざっとではあるが調べた報告をした

「あと一点・・・まだ確認は取れていませんが、湖様はあの男から犬の匂いがしたと仰っていました」
「湖とその男が会ったのか?」

秀吉の問いに、三成は軽く頷き説明をした

「私に会った後の通路で、掃除をしている湖様に。湖様が仰るには、「姫は無事か」「どのくらいの飴を食べたのか」など聞かれたと・・・それと、湖様がその姫だとは気づいていないようです」
「・・・商家を潰された浪人が他国の・・・しかも信長様を狙う理由は見えないが、その大山屋であれば、信長様の提案に対して・・・あり得ない話ではないか・・・」

秀吉は、小さく息をついた

「そうですね・・・ですが、前回の茶会、あの提案は商人達からは受けが良いようでしたが・・・」
「そうでない輩がいたってことだろ」
「・・・まぁ、ずいぶんと安易な理由ではあるけど・・・」

三成がそういえば、政宗は胡座に肩肘を乗せ口を挟む
同様に家康もため息交じりに口を開いた

「だが、信長様を狙ってくるとは・・・ずいぶん大胆な奴だな」
「待て・・・飴を持ってきたのは、庄内屋だろう?どうなってる」

光秀がふっと笑いながら言えば、秀吉が眉をしかめながら声を漏らした

「あぁ、庄内屋な・・・あそこは、大山がよく出入りしていたらしい・・・大凡だが、利用されたんだろう」
「庄内屋に飴を持ち込んだ飴商、大山屋、遺体で発見された村人、浪人・・・さて、誰がどうなっているか・・・普段なら面白いと言いたいが、今回はさっさと片付ける」

(どうも・・・嫌な感じがする・・・)

信長に全員了解の意を示した
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