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【イケメン戦国】私と猫と

第20章 私が猫で、猫が私 (裏:安土組全員)


(誰か気づいてーっ)

しばらくするとふるふると、身体が震えだし始めた頃

「ほぅ・・・そうか・・・」

光秀の声が聞え、猫の耳から手が離れた

(っ、よか・・っ!!)

ぱくんっ・・・っれろ・・・

「っーーー?!」

離れたかと思えば、その耳に唇を近づけた光秀は耳の先端を口に含み、毛の薄い内側をべろりと舐めたのだ

びくっーー!!

湖の背がそり、舐め続ければ身体の震えは大きくなる

「ふっ、・・・ひぁん・・・」

少し身体がずれた事で声が漏れた

「・・・っ?!光秀さん、あんたっ、何してるんですか?!」

家康の指摘に全員がようやく光秀の方に気づいた

「っ?!いつの間に・・っ光秀!お前、湖で遊ぶなと言っただろう!」

彼らからは、湖は光秀の背が死角でその姿は見えていない
もっとも一人、信長はその様子をじっと見ていて何も言わなかったのだが・・・

「ん?・・・少しな」

光秀は、皆を方を首だけ振り向くとニヤリといつもの笑みを浮かべる

「・・・何か解ったのか」
「良い事が」

身体毎、湖を掛けた状態で振り向く光秀
その腕の中には、立っているのもやっという状態で、光秀の着物に捕まり顔を染めて立つ湖の姿があった

「お・・・まえっ・・・」
「っ・・・秀吉、待て・・湖の耳・・・」

秀吉が光秀の方に行こうとする
その肩を持ち、止めたのは政宗だ

「耳が・・・小さくなりました・・・」

三成の声が全員の耳に入る
よく見れば、湖の頭上の耳が一回り小さくなっている

「ほぅ・・・」
「なるほどな」

信長と信玄が、同時に納得したように頷いた

「そういう事のようです」

光秀の腕が緩んだ
その時、湖は熱い身体を自分で抱きしめながら逃げだし、秀吉の背中に隠れた

「な・・・だ、大丈夫か?湖」

コクコクと頭を振るだけの湖

「なにが、そうゆう事だっ!説明しろ、光秀」

秀吉はその湖を庇うように、光秀に向かう

「疎いな・・俺が、今湖にしたことは想像がつくだろう?」

(湖にしたこと・・だと?)

湖を見れば、先ほど信玄に抱えられ顔を染めていたことを思い出す秀吉
ほんのり秀吉が頬を染めれば、光秀は笑みを深める
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