第20章 私が猫で、猫が私 （裏：安土組全員）

（そうなんだ･･･）

もう耳や尻尾なんて、そんな存在気にもならない
今は、そんな事を考える余裕はこれっぽっちも無いのだ

少し間を置くと三成は湖と顔を合わせたままで尋ねた

「どうされますか･･･？このまま続ければ、耳も消えると思いますが･･･」

もう消えてない耳の事を、あたかもあるように言う三成

（･･･そんなの･･･今は別にいい･･･そんな事より、どうして三成くんがそんな不安な顔をしているか･･･その方が気がかり）

声が出ない
口すら動かすのもしんどい

「･･･ぁ･･･みぃなりぃ･･くぅん･･」

甘ったるい声が小さく聞える
肯定否定どちらでもない
ただ三成の名前を呼ぶだけの湖

「･･･後ほど、お詫びをいたします･･･もう少し湖様を束縛させてください･･･」

するっと、腰から太ももに手を滑らせる
汗ばんだ肌がしっとりと濡れ吸い付くようだ

「あ･･･」

ぴくぴくと、閉じることの出来ない足が動く
その足を膝を立て開かせると、自分の身体を間に入れる
そして袴紐に手を掛け、三成は袴を脱ぐと、剃り立つ男根を蜜があふれ出す入り口に当てる

ぐぷり･･･

硬いに男根が、狭い膣内に挿入される

「ぁっぅ･･ふぅ・・、、」

湖の目が細まり、のけぞり始める
何度も達し、少しの刺激だけで頂点へと戻される身体に、再度与え始められる刺激
はぁはぁ･･と息を切らしながら、意識をつなぎ止めるのに精一杯だ

「湖様っ･･･締め･･すぎっです･･･」

挿入する三成の額にも汗が見え始める
腰を抱え、ゆっくりゆっくりと進んでいく三成
やがて、これ以上進めない奧に来ると、息を吐き湖に覆い被さる
どちらとも解らない心音が聞える

「っ･･･すみません･･･動きますっ」

「っく、ぅ･･･」

そして、湖に覆い被さるように倒れ込む三成
極力体重を掛けることの無いようにし、湖をのぞき見れば、その瞳は閉じ涙の跡が頬に残っている
湖を押し倒してから、どのくらい刻が進んでいるのだろうか
あたりはまだ暗いままだ

ふぅーーー

一息つき、着衣をとと得ないまあで湖の身体を抱きしめる三成の鼻に
湖の甘い花の香りが入る

「湖･･･」