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【イケメン戦国】私と猫と

第4章 眠りの森の (裏:三成、光秀、秀吉)


ずいぶんよく寝たと目を覚ますと、誰かに包まれて入るのがわかった
恐る恐る身を確認すると、しっかり寝衣も着ている
体に違和感もない
次に、視線をあげると男の顔が目に入った

(秀吉さん…えっと…昨日は…)

秀吉を選んだが湯殿までの最中、家臣たちに捕まって時間がかかっていると懐の温もりが心地よく寝てしまったのだと思い出した

(元に戻ってるって事は……口づけしたんだよね)

赤くなって下を向き口元を押さえると
ぶんぶんと首を降る
恥ずかしくてたまらず、腕から抜け出そうとするが、ちょっとの力では抜け出せそうもなかった
湖は一息ついて自分を落ち着かせてから声をかける

「……秀吉さん」

が、閉じられた目は開かずにいた

(秀吉さん…格好いいんだよね…)

じっとその顔を見ている内に見惚れてしまう
ぶんぶんとまた頭を降ると秀吉の胸に額をつけ思いに更ける

(秀吉さんだけじゃない…信長様も、三成くんも光秀さんも政宗に家康さんも、みんなイケメンなんだよね…ちょっとした仕草にドキッとしたり見惚れたりするのは、イケメンなんだから当然よね…)

湖は自分の鼓動に言い訳するように考えていると、再度秀吉を見上げる

(秀吉さんに口づけしてもらったの…覚えてないのはちょっともったいなかったかも…)

ふふっと笑うと、せいっぱい首を伸ばし顎先に触れるだけの口づけを落とす

「…ありがとうございました」

そう言うと秀吉の目がパチリと開いて自分を見ていた

「あ…あの…おはよう…ございま…す」
(うそ…今、起きちゃう…)

「お前、……次にあれば耐えきれないからな…」

(耐える?)

キョトンとしていると、ぱちんと額を叩かれる

「!いたっ」
「襲われたくなきゃその無防備さどうにかしろと言ってる」
「…はい」

返事をしたのを聞いてため息を着くと

「おーまーえーはー…この状況なにも感じないのか…?」
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