• テキストサイズ

【イケメン戦国】私と猫と

第19章 私が猫で、猫が私


政宗が片手で湖(猫)を持ち上げると、その香りを確認する
湖の甘い花の香り

「・・・間違い無いな」

湖(猫)は、そんな政宗の手から降りると、心配そうに鈴(人)に駆け寄っていく
それを見ながら、秀吉は・・・

「だが、あれは短すぎないか・・」

と、うっすら頬を染めている

「鈴様・・・しっかり歩けていますね。今朝、起きられた際には、起き上がるのもやっとのようでしたが・・・」

三成は鈴を見ながら言えば、光秀が

「そうだな。さきほどから徐々に・・・身体になれてきている・・・といった感じか」
「見ていてひやひやするときがあるけどな」

政宗も付けたし答えた

「まぁ、湖より鈍くさくは・・・っ鈴!!」

家康が、政宗に答えていれば鈴(人)は、柵に片足を掛けてその上に身軽に立って見せた
そして、家康の呼びかけに「なに?」とでも言うように、振り返る
その下で、猫の湖の方が慌てたように柵に手を上げ、登ろうとしていた

「ばっ、おっおりろ!鈴」
「鈴様っ、降りて下さい!湖様も、動かずにっ・・・」

秀吉と、三成、そして家康が慌てる中
感心するように見ているのは信長
そして「ほらみろ」と言うように見ているのは、政宗と光秀だ

政宗は鈴(人)の側にくると、手を差し出す

「鈴、言っただろう?そうゆう場所に登るなって」

政宗の話し方から、着替えにいっている際にも何かあったのだと解る

「鈴が、ああゆう行動をみせるのでな。なまじ丈の長い着物を着せればかえって危ない」

光秀は、腕を組みつつ様子を見ていた

「事情はわかった・・・三成、さきほどのお前の策、二人にも聞かせておけ」

三成は、政宗の手を取って柵から降りた鈴(人)を見てから返事をした

「・・・はい」

そして、先ほどの策を聞かせれば二人は賛同を見せる

「それは、面白い」

光秀が同意をし信長の号令の下、武将達は動き出す

/ 1197ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp