第4章 眠りの森の (裏:三成、光秀、秀吉)
(穴があったら入りたいっ!めちゃくちゃ恥ずかしいよー!)
すっかり大人しくなった猫に三成は
「今は湖様…聞こえてらっしゃいますか?」
と背を撫でつつ聞いた
湖は「にゃ」と、返事と頷きを返す
「待て、三成…今は?どうゆうことだ?」
「先程は鈴様だったのですよ」
秀吉にそう返すと光秀が付け足した
「俺が意図的に湖を鈴へ変えたんだ」
「…はぁ?」
二人は湖のいれ代わりについて仮説だが…と説明し始めた
◇猫の姿の際、鈴の場合と鈴の姿で湖の場合があること
◇猫の本能的が高まるような事があれば鈴に
◇猫の能力を湖が願えば、姿は鈴、中身は湖
「その為、信長様の部屋のように見離しがよかったり、喉をさわられると、鈴様が出てしまい…」
「湖が怖がって逃げ出したいと願った際には猫の体を拝借しているのだと、考えている」
二人の説明に一人と一匹はふんふんと、話に聞き入った
「なるほどな…だが、湖自身では制御が出来ないのなら…」
「ですが、注意することは出来ます。あえて鈴様が出てこないように気を付けることは可能かと…」
三成に秀吉が頷くと「それに」と光秀が続いた
「戻す手段もある程度、確認する必要があるだろう…今のところ、尻尾と犬と口づけ…だけだが」
「「…?!」」
(口づけ…ってキスってこと?!え…待って…じゃあ、さっき三成くんが口を抑えてたのって…)
「猫に口づけたのか…三成…」
「…弁解致しますと、私がではなく、鈴様からです」
上を向いて三成を見上げていた湖に、三成は申し訳なさそうに聞かせた