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【イケメン戦国】私と猫と

第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)


■光秀編


「あぁ、わかった。後は・・・」

自室の襖を開いた光秀は、中を確認すると言葉が止まった

「光秀様?」
「・・・あぁ、悪かったな。後は明日で構わない、お前も今日は休め」
「は・・」

家臣が翻すと、光秀は少し開いた襖を開け部屋に入った
既に夜が明けようとする時刻、まだ薄暗いなか机にもたれるように眠る湖が其処にいた
寝衣に光秀が部屋に置いてあった羽織を肩にかけ眠る湖
湖を起こさないように側に寄れば、小さな寝息を立てて寝ている

「・・・湖、湖」

呼んでも反応は見られない

(やはり起きないか・・・)

ため息交じりに湖を再度見れば、自分の羽織にくるまってのんきな顔をしている

(何をしに来たんだ?)

そのままにしても良かったが、その身体を抱え体制を変えてやるため引いてあった褥に寝かせた
それでも、湖はのんきに寝ている

(本当に何をしに来たんだか・・・)

その顔を眺めていれば、政宗が以前言っていたことを思い出す
湖を襲うのであれば寝起きだと

(まぁ、どこまで寝ているのか確認するのも一興か)

フッと笑うと、光秀は湖の足を隠している寝衣をめくる
そこから覗くは、白く長い足
するりと手を這わせれば、かすかに湖が反応を見せた

「・・・ん・・」

鼻に掛かった甘い小さな声
光秀は、湖の頭を抱えるように寄ればあの花のような香りがする

(この女のこの香り・・・化粧でも香でもない・・)

くんっと、香りを嗅ぐ仕草
湖の顔の側だったためか、髪が触ったのか、くすぐったそうに反対の方へ寝返りをうつ湖
それを強引に元に戻しても、湖は起きない

(夜、湖の部屋周りの警備を改めた方が良いかも知れんな・・・こいつは、もう織田の姫として、上杉にも認識されてしまったからな・・・)

再度、割った寝衣から出る足をするりと撫で腰紐を引き抜く
はらりと、開けた寝衣から湖の裸体が見える
薄明るくなってきた空
襖を閉めていても、その裸体はよく見える
片手でも折ってしまえそうな首、形の整った乳房、そこから流れるような曲線を描く腰に、長く白い足
其所にある不釣り合いな赤黒い痕

「・・・似合わんな」
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