第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)
「っ、」
一瞬の反応に、三成は手を止めた
「・・・痛いですか?」
少し痛みの走った脇腹
だが湖は首を振って答える
それに、クスリと笑って見せれば
「では、少しだけ」
そう言い、三成は腰を振り動き始める
ず・・、ぢゅぶ、ぢゅ・・っ
「ひっ・・・やぁっ・・んーっ!」
ほんの数回突かれるだけで、上り詰めていく体
だが、三成の動きは止まらない
ず、ずぷっ
「ま、まって・・、あっ、んん」
「もう少し・・・」
ずぷっ・・
(だめ・・イっちゃう・・・っ)
傷を気遣う三成の動きは、決して激しくないのにずっと中にいる三成を意識しすぎて気が変になる
「湖・・・」
ぢゅぶっ・・・
愛おしい男の声が鼓膜に響き、ぞわりと身を震わせると湖は頂点へと登りつめた
ずん・・
「んっ、ひゃぁんっ」
「今夜の・・っ、湖様・・・狭いです・・」
「あっ、やぁ・・っっ!」
腰を支え、傷を庇いながらの行為
溢れる涙に甘い吐息
ぴったりとくっつく体は相手の心音を教えてくれる
「ぅ・あ、・・・」
ビクビクと余韻に浸りそうになっていると、
ずっ・・・ぐんっ!
「ひ、んっ・・・⁉」
浅い位置で繰り返されていた挿入が急に奧まで当たった
湖の中が今まで以上に熱くなる
自分の呼吸をどうにか整えようとしていると、首筋に掛かる息も上がっていることに気づく
(っ・・・三成くん・・・)
いまだ抜かれていない其処は熱を逃がすことなく収縮し彼を締め付けている
「っ、すみません・・・っ湖様・・」
コツンと肩に三成の顎が乗った
それと同時に、膣内がきゅんと鳴くのが湖にも解る
「身体・・・大丈夫でしょうか?」
(・・・いつもの三成くん・・・だ・・・)
少し息の上がった三成は、湖の腹部を撫でる
その手は汗ばみ、ひやりと冷えた
「ですが、心配する者の事もお考え・・・」
「っ、解った・・!」
「湖様?」
「っ・・・解ったから、お願いっ・・抜いてぇっ、んっ」
きゅんきゅんと、三成の声に反応してしまう湖
中にいる三成にも、もちろんそれは伝わっていて
三成は困ったようにそして頬を染めて笑った