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【イケメン戦国】私と猫と

第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)


当て布の周りは火傷したかのように皮膚が突っ張っているのだ
湖にもそれは解った

(折れていないのかもしれない・・・でも、ひどい怪我には違いない・・・)

そう思い政宗の傷を見ていれば、するりと政宗の手が脇腹に触れた
湖は、身体を強ばらせた

「・・・痛むのか?」
「ううん・・・ちょっとびっくりしただけ」
「・・・湖、其処に寝転べ」

政宗の目線の先には、引かれた褥がある

「え・・・うん・・・」

誘導されながら、褥に寝ると、政宗は湖の上に四つんばいになり、上から湖を見下ろす形になった
開けた着物はお互いそのままだ

「あの・・・」

湖が何かを言おうとすると、その口に手を当て言葉を止める
そして、痣のあるおなか部分に視線を下ろすと、

「ちっ・・・」

(政宗・・・?)

政宗の舌打ちが聞える

「・・・俺のものに、傷残しやがって・・・」

そう良いながら、痣の部分を手の平で優しく撫でる
熱を持った其処に当たる手は冷たく感じた

「あ・・・政宗の手・・・冷たくて気持ちいい・・・」

湖が、はにかんだ笑みを政宗に向ける

「・・・・・・」

それを見た政宗が一瞬止まった

「政宗?」
「・・・お前・・・何、煽ってるんだ・・・」

(あおる?・・・っ!)

「ちがっ・・・煽ってなんか・・・」
「・・・怪我人に手を出すつもりなんて無かったのに・・・湖、いいか・・・?」

染まる頬に、苦しそうな瞳
色香の漂う政宗に、湖は目を奪われる
そして、知らず知らずに頷いてしまうのだった

「湖・・・優しくしてやるから」
「・・・うん・・・」

着物を肩から抜かすと、彼の手は乳房に・・・口元は胸の頂に

ちゅ・・、ちゅ・・・

いつもより優しい刺激に、嬉しさと同時にもどかしくなる

「ん・・・」
「・・・ここ、大丈夫か?」

スルリと撫でられる腹部

「だいじょう・・ぶ・・・」

頬が染まった湖が政宗を見下ろしながら答える

ちゅ、するり・・・

やわやわと行われる愛撫
気持ちがいいが・・・物足りない・・・

「ま、さむね・・・」

物足りずに、政宗を見ると
彼は、それを察したように一瞬目を見開き、そしてニヤリと笑った
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