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【イケメン戦国】私と猫と

第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)


そんな表情を見たあと

「…少しだけ…見るだけですよ」

そういい、湖は自分の腰紐を解くと、寝衣を開けて見せた
普段は、こんな恥ずかしい事絶対にしない
したくても出来ない
でも今は、この傷ついたような顔をしている信長をどうにかしたかった
この愛おしいくらいやさしい男を元の顔に戻したい
そう思って、自分の身体を信長に晒したのだ

「・・・」

寝衣を合わせ、腰紐を縛ろうとすると、その手を信長に捕らわれる

「貴様、ずいぶん余裕になったな」

その行動を見ていた信長が、無表情のまま言った

「余裕・・・なんてありません」

湖は、信長の手を自分の心臓に当てる
素肌に当てられた手に伝わる湖の熱
そして、どくどく・・・と早い心臓の音

「ね、信長さま」

せわしなく動く心臓の音に、信長の心地が良くなる

「そうだな」

腕の中の湖を、軽く抱きしめると信長はその髪に口づけを落とす
そして、湖が指さした太ももをするりとなで上げる

「ん・・・」

にやりと、笑うと・・・

「確かに・・・此処は傷が無いようだな」
「・・・っはい・・」

撫でられる感触にフルリと震えながら、湖が答える
そして、その手を脇腹に持って行くと、
其処は他とは比べられない熱を持っていた
その熱を手の平で確かめると、信長は一息つく

「この怪我、やはり貴様の肌には不釣り合いだ・・・さっさと治して礼を尽くせ」

止まった手の甲と「礼」という言葉に湖は首を傾げた

「礼?」
「そうだ。傷が癒えたら、存分に遊んでやろう」
「っ・・・」

顎にすくい、顔を上に上げさせるとその唇を奪う

「それまでは、待ってやる」

くくっと、機嫌のよい笑い声が天主に響いた
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