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【イケメン戦国】私と猫と

第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)


秀吉と、光秀の苦情に苦笑いで答える湖

「ところで、姿を消した顕如だが・・・先ほど森を捜索させていた者から粉砕した鏡を見つけたと報告があった。信長様から、お前がその行方を気にしていると聞いてな・・・知らせに来た」

(あの鏡・・・顕如さん、壊していたんだ・・・)

「ありがとうございます、光秀さん・・・」
「詳しくは解らんが、おそらくあの鏡であの猫を止めたんだろうな」
「・・・顕如さんは、あの鏡は無くなるべき物だったと話居ました・・・だから、壊したんだと思います」

光秀の言葉に応えるように、湖は言葉を発した

「まぁ・・・感謝をするつもりは無いが、あの化け猫・・・止めようが無かったから助かった」

秀吉がそう言えば、光秀が

「御館様とお前達二人に手負いを追わせたのであれば、相当なものだろうからな」
「あ、光秀・・お前っ・・・」
「え・・・?!っ、秀吉さん達、怪我をしたんですか?!」

焦った湖は、布団をはぎ上半身を起こす
急に起きたものだから、脇に痛みが走りおなかを抱えると
すぐに秀吉の手が伸ばされた

「湖っ!寝てろ」
「だって・・・」
「光秀、だから黙ってろって言ったんだ・・・」

秀吉が光秀を睨む

「おや、そうだったか?お前と政宗は肋骨を痛め、信長様はあの猫の攻撃を直接受け止めて右腕を痛められた・・・湖、お前はもう少し自分のすることをよく考えて行動しろ」

とぼけて答えた光秀だったが、話終わる頃にはそのするどい眼光で湖を見つめた

「・・・ッ、ご、ごめんなさい!」

(信長さまは、あぁは言ってたけど・・・怪我されていただなんて・・・)

湖が、真っ赤になって俯いているのを見て秀吉が声を掛けようとするが、それより先に光秀の指が湖の顎に掛かり、顔を上げられた

「湖、お前はもう安土には欠かせない者だ。だから、何かする際には勝手に行動せず、誰かに相談してから行動しろ」
「光秀、お前・・・」
「っ・・・はい・・・ごめんなさ・・・」

まともに顔を見られず、目を瞑っていた湖の頬に温かい感触がした
ぱちりと、目を開けば光秀の目が間近に見える
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