第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)
「あぁ。湖が、あの白猫を処置した時な・・・素人の手つきじゃ無かったんだ・・・あいつ、医者の見習いかなんかしていたんじゃ無いかと、気になってな」
政宗が、秀吉とそう話していると、秀吉が思い出したかのように言った
「そう言えば・・・あいつ、厩舎で馬の世話をしていることがよくあるんだが、湖の世話した湖は、調子が上がると世話係達が話をしていたな」
「・・・一度、確認しておく必要があるな」
「ですが、医者という事は無いかと思いますよ」
「そうだな、あれほど自分の怪我に無頓着な医者はいないだろうしな」
政宗の答えに対して、三成と光秀も付け足す
「あやつのそれは、獣医という名の資格らしい」
信長の声がし、その場の全員が信長を見る
「以前、聞いたことがある。500年先の世で、あやつは獣医という獣の医者をしていたらしい。事情があって休んでいると聞いたがな」
「なるほどな、獣の医者か・・・なら、あの手付きも解る」
「獣医・・・か・・・」
政宗と、秀吉がその言葉に頷いたその頃、家康に運ばれた湖は自室に戻ってきた
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「あの・・・家康・・・」
「まず、着替えて。寝衣で良いから」
ぴしゃりと、襖を閉められ1人にされた部屋で、湖は引かれていた布団の横に置いてある寝衣にすばやく着替えた
最中、自分の身体に熱があるのに気づく
(なんか・・・ちょっと変かも・・・)
「着替えた?湖・・・」
「あ、うん」
しゅ・・・
襖が開かれると、其処には怪我の処置をする道具を抱えた家康がいる
しゅ、とん・・・
襖を閉め、部屋の灯を灯すと
家康は、道具を布団のとこに置き、湖に此処に寝転ぶようにと言う
「へ?」
「へ・・・じゃない。あんた、さっき俺が言ったこと聞いていた?」
そう言うと、丁寧な手つきで褥に仰向けにされる
「ここ」
ツンと、腹を突かれるとぴりりとした痛みが走る
「自分で見てみな」
次に、腰紐を外れるとあっという間に合わせを開かれ家康の目の前で肌を晒す
「ひゃぁ・・・!」