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【イケメン戦国】私と猫と

第14章 化け猫と私【後日談】 (表:信長・秀吉 裏:他四名)


三成の手から、するりと離れ周りを見渡せば
湖は武将達の中心に・・・しかも、ここは天主

「あれ?え??」

「秀吉が、でかい声をだすからだな」
「な?!政宗・・・っ」

そしてなぜか、政宗と秀吉さんが口げんかをしている様子

「?」

「湖・・・お前、いつまでその格好で居るつもりだ」

上座からの声に振り向けば、信長様が眉をしかめてこちらを見ている

「え?」

湖は、そう言われ、自分の衣類を見ると・・・
ボロボロの袖口に、黒ずんだ着物、なぜか緩んで結びがほどけている帯

「あっ・・・し、しつれいしました!すぐに、着替えて・・・っ」

立ち上がろうとすると、脇に酷い痛みが走って崩れ落ちる
それを正面にいた三成が抱きかかえるように受け取る

「「湖?!」」
「あんた・・・」

「っ・・・ごめんなさい・・」
「湖様、どこか痛めていらっしゃいますよね。この血・・・」
「っこれは、大丈夫!!煙管が治してくれてもう平気!」

焦った湖は、三成の質問に被って答えた

「じゃあ、どこか別の場所を怪我しているの」

其処に家康が加わると、湖の目が泳ぐ

「隠し事しているのバレバレだよ、湖」
「・・・・・・・」

ぐるりと視界に入る武将達をみるが、みんな同意見のように湖の答えを待っている

「あの坊主に蹴られた腹が痛むんだろう」

口を開いたのは光秀だ

「み、光秀さん!」

誤魔化す理由を考えていた湖は、光秀の方を振り向く
それと同時に、秀吉が光秀の胸ぐらを掴み

「お前っ・・・どうして止めなかった?!」
「あれは、予想外だ・・・」
(距離もあったしな・・・止めようにも無理だった)
「ってめぇ・・・」

「待って!秀吉さん!!たいした事無いの!ちょっと、痛むだけだから・・・」

「ならば、確認させろ」

黙って事を見守っていた信長が口を開く

「へ・・・?」
「そうですね、念のため確認させてください。湖様」
「あんたの身体の面倒を任せられている俺は確認する必要がある」

側に居た2人がそろえて口を開く

「み・・・三成くん?家康・・・」
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