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【イケメン戦国】私と猫と

第12章 私を待っていた彼は(裏:安土組全員)


「ん・・ぅん、・・・ふぁぁ・・」
「?」

ころりと政宗に背を向けるように寝返りを打った湖から、あくびのような声が漏れる

(・・・そういえば・・・こいつ、宴会終わってから部屋から出てなかったな・・・ってことは、朝から寝てたのか・・)

「うんーー・・・」

両手を上に上げ、背中を反ってのびをしようとする湖の邪魔にならないよう身体を動かす
ぐーっと、のびをして、ぱたりと両手が上に上がったまま床に付くと・・・

「んんーーーっよく寝たぁ・・・あれ・・?夜・・・?」
「っぶ・・・!!」

すぐ後ろから、誰かの声が聞え、急ぎ上半身を起こし振り向くと、其処には・・政宗が口元を抑え、片手で腹を抱えている

「え?・・・あれ?政宗・・・え?え?ここ・・・政宗の御殿??」
「っく・・、くっはは・・っ!!」

ふるふると、震えていた政宗は耐えきれないとばかり、大笑いしはじめる

「っ・・・ちょっとっ!」

それに、湖は真っ赤になって怒り出す

「私、自分の部屋で寝てはずだよっ!どうして起きたら政宗の御殿なのっ」
「っくく・・・怒るな・・」
「っ!怒るよ!起きてそんなに大笑いされたらっ」

くくっと、浮かんだ涙を拭き取るような仕草をする政宗

「しかも・・・どうして同じことろで寝てるのっ」

やっと同じ褥で寝ていた事に気づき、湖は遠ざかろうと身を起こした
それに気づき、政宗が腕を伸ばす

「悪い・・・だが、お前が可愛いのが悪い」
「っ・・かわ・・っ」

更に色づく湖の頬を滑るように撫でた

「政務が終わって、お前に会いに行ったらのんきに寝てて起きなかったんだ。また明日にでもと思ったが・・・お前が気になる寝言を言ったから連れてきた」
「寝言・・・?え、嘘っ・・・なんか言ってた?」
「おぉ。言ってたぞ」

政宗に上腕を捕まれた湖は、あっという間に褥に戻され横抱きに抱えられる

「っ・・・ちょっと・・」

抵抗を見せる湖に政宗は額に掠める程度の口づけを落とす

「っ・・・」

びっくりした湖は、固まったまま政宗を見上げた

「いつからだ?」
「へ・・・?」
「いつから俺のことが好きだった?」
「っ・・・?!」
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