第12章 私を待っていた彼は(裏:安土組全員)
足を引っ張り出され、体育座りのような格好にさせられると、内股に手を掛け其処を軽く回し「見ろ」と指示される
其処は、普通にしていれば確認出来ない後ろの方に付いていた
「あ・・・」
それを確認したことを見て、信長は手に取った足を持ち上げた
すると、湖は横向きに横たわる
片足を持ち上げられ、何も着ていない湖の身体はその中央、大事な部分が信長の前にさらけ出される
「やぁぁ・・っ!」
恥ずかしさに耐えきれば逃げだそうとするが、信長の力に叶うわけもなく
せめてと、其処を隠すように自分の手を当てる
それにはお構いなく信長は、最後の1つに唇を近づけると
食いつくように強く其処を吸い上げる
「っぅ・・っ」
信長が顔を離せば、其処には大きな花が咲いていた
「これで、貴様は俺の物に戻った」
「っ・・・」
不敵な、でもどこか穏やかな笑みに湖の心臓が跳ねる
足を戻され、湖は側にあった着物をかき集めると身体を隠す
「っ!だからって・・・人の寝込みを襲うなんてひどいです!!」
「起こした」
「起こしてもらったら、起きます!」
まるで、起こされていないと言わんばかりの剣幕
だが、このやりとり
信長にとっては、ずいぶん久しいものだった
急に信長が笑い出せば、湖は更に怒り頬を染める
「そう怒るな・・・もうしない」
笑いをこらえながら、答える信長に「怒ります!」と湖は、ますます怒り始めた
そんな湖を自分の方へ引き寄せると、抵抗も怒りも構わず抱え込み横になる
「っ信長さま!!」
「もう黙れ・・・少し寝かせろ・・・ずいぶん、寝ていない・・・」
湖を抱えた信長は、答えるやすぐに眠たそうに息を落としはじめた
「のぶな・・がさま?」
怒っていた湖も、信長の穏やかな息に顔を上げれば、彼は目を閉じ本当に眠りに落ちたようだ
「・・・っもう・・・相変わらず俺様なんだから・・・」
裸の状態で、抱かれている自分
訳もわからず抱かれ、怒っているはずだったのに
信長の穏やかな顔に、怒りが収まってくる
「・・・起きたら、お説教ですよ・・・」
ぽつりと呟くと、湖も信長の胸に顔を納めるように眠りに落ちていった
翌朝がどうであったかは、皆さんのご想像にお任せしましょう