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【イケメン戦国】私と猫と

第11章 安土への道


「・・・湖様、色々お話ありがとうございます。食事の前に、宿の湯に行かれてはいかがでしょうか?昨夜、暑かったようで汗をかかれていましたよ。お着替えは、これを」

いつの間にか、三成が着替えの着物を用意し手渡してくれる

「ありがとう、三成くん・・・あ、そう言えば・・・私、どうして襦袢なのかな??」
「・・・湖様、ご自分で脱がれていましたよ。以前にも説明しましたが、その襦袢姿・・・本来男の前で出る姿ではありませんよ」

そう言われ、襦袢が現代のインナーであることをふと思い出すと、湖は今更ながら真っ赤になって、着物を羽織りバタバタと湯へ逃げるように出て行った

「・・・よく言うよ・・・脱がせた本人が・・・」

家康は三成を睨むが、三成は何事も無かったかの用に

「まさか、湖様に今朝方の事を説明するわけにはいきませんので」

と返した

「まぁ・・・御館様は良いとし、秀吉にも言えんがな・・・」

何時ぞやのげんこつが光秀の頭を過ぎる

「そうですね、秀吉様には秘密にしましょう。かなり痛いですので・・・」
「・・・三成・・・」

家康が何か言いたげに名前を呼んだが、自分もこの件に関しては共犯のようなもの
口を塞ぐしか無い

「何処までされたのかは謙信のみぞ知るようだな・・・あいつ・・・次に会ったら首を取ってやる」
「簡単にはいくまい・・・」

湖が、部屋を出たことで武将達は押さえていた表情を露わにしていた

「今はいいですが、湖様が部屋に戻る前に・・・皆さん、落ち着いて下さいね」
「「「お前もな、三成」」」
「さて、どうやって秀吉様と信長様に説明しましょうか・・・」

それから、湖は部屋に戻るまで部屋からは重たく冷たい空気が流れ漏れていた

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