第11章 安土への道
「政宗様・・・湖様を・・・」
無表情なまま、政宗から湖を引き取ると、帯留めを外していく
「な?!三成?何をやって…?!」
家康が、それを止めに入ろうとするが三成の手はゆっくりと、湖を起こさないように気をつけてはいるが止らない
「俺は、三成に賛成だ。確認して置いた方がいい」
「だからって、湖が寝ているのに・・・っ」
光秀が三成に同意すれば、家康は慌てたように表情を乱すが、政宗の言葉に押し黙った
「・・・さっきの反応見る限り・・・こいつに覚えはなさそうだろ・・・じゃあ、どういう訳かを確認しないと、俺も気が済まない・・・」
そんなやりとりをしている間に、三成は丁寧に着物を抜き取り湖は襦袢のみになっていた
「っ・・・」
家康は、薄ら顔を赤らめ湖を視界から外すが、一息ついてから向き直る
「・・・診察だと思うことにする・・・」
「まぁ、そんなもんだろ?」
「起きたらどう反応するかも気になるがな」
光秀の言葉には、政宗と家康も軽く睨んだ
「大丈夫ですよ、湖様は眠りが深いので・・・そうそう起きられませんから・・・」
「確かにな・・・以前、起こした際もそうとうだったからな」
三成の言葉に、政宗が頷く
襦袢の紐を解くと、三成は自分の方へ身体を抱えながら片腕から襦袢を抜き取った
四人の目に映るのは、湖の白い裸体
腰から下には着物が掛かってはいるが、上半身は片腕に襦袢を通している以外何も身につけていない
これが以前の事ならただ湖の肌に息を零すだけだったが・・・
今の湖は・・・
「っ・・・んだ?!これ・・・」
「・・・っあ、いつ・・・」
「やってくれるな」
「・・・・・・」
政宗、家康、光秀、三成、それぞれがそれぞれの反応を示した
湖の背中には、赤い花が無数に散っている
濃淡の付いたそれは、1日の事では無い事が解る
腰にもそれはあり、政宗が襦袢に手をかけ腰下を暴くと、赤い花は内股あたりまで散っていた
「っ・・・叩き斬ってやる・・・っ!!」
「・・・・・・お待ち下さい」
怒りを露わにする政宗を三成が止める
「なんだ?!」
三成は、襦袢を再度腰下に掛け今度は背中ではなく、正面を軽く見えるように体制を変えた