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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第90章 九十日目



昼食の時、ハンジとウリエと一緒に食べることになった。
ハンジはいつものように巨人の話、ウリエはいつものようにYES、NOだ。

「ウリエ。」
「はい、リヴァイさん。」

会話の途中だと言うのに、当然のようにハンジとの会話を止めて俺の方を向く。

「どうしてこっちを向いた。」
「リヴァイさんが呼んだからです。」
「話をしていたハンジはどうする。」

この質問に帰ってくる答えはわかっている。
俺が優先されるのだろう?お前は人形だから。
だから、俺はこいつが口を開く前に言葉を重ねる。

「巨人の話はもういいのか?」
「……。」

板ばさみにしてやった。
お人形として主人の話を聞かなければならない。と言う使命と、ハンジとの楽しい会話の続きが気になる。と言う興味。

「うーん。そうだねぇ…。ウリエちゃん。」
「はい…。」
「リヴァイには私とのお話が終わったらリヴァイと話をします。って言えばいいんじゃない?」

ハンジの言葉は人形としての規則を破るもの。
迷いに迷ったウリエは、頭の整理がつかなかったのだろう黙るという選択肢を取ってしまった。

あと一歩だった。





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