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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第17章 十七日目




俺が目を覚ますとウリエは既にいつものイスに座って俺の方を見て笑っていた。

昨夜の事は何も言わないでおいた。
謝るのが目に見えていたからだ。

謝らせたい訳ではない。

俺は今日から4日ほどの遠征に行くため、こいつの世話ができない。
紙に一日の生活の動きを書いてやる。

寝巻を着替えて、身支度をして、食堂で朝食を取る。
昼も食堂で昼食を取る。
夜も食堂で夕食を取る。
眠たくなったら風呂に入って、寝巻に着替えてベッドで寝る。
朝になったら起きる。

「出来るな?」
「はい。」
「それと、その本を読み終える事があれば、資料室の本を好きなだけ読んでいい。」
「はいっ。」

喜んだ。

後は人間なら誰にでも出来るような事を言いつけておいた。
話しかけられたら返事をする事。
わからなくなったら誰かに聞く事。など。


この俺が赤の他人にここまで世話を焼くなんて……。




行ってくる。




・・・
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