第150章 百五十日目
昨日言ったように、昼食に行く前に俺の所へ来ていた。
しかし、手が離せず結局一人で行かせてしまった。
夜部屋に戻るとまだ起きていた。
「昼はすまなかったな。」
「いえ。お忙しいのはわかっていますから。」
あの男に迷惑だと言ったのか?と質問してみる。
「はい。出来れば昼食は仲の良い人と取りたいです。と言いました。」
「言えたんだな。」
「はい…ですが、これから仲良くなろうと言われ、逆効果でした。」
困ったな。
壁外調査とはいえ何も調査兵団全員が調査に行く訳ではない。
数人は留守番する。
その中にウリエに近づく男もいるだろう。
ウリエに嫌な事は断れ、と言ったところで先ほどの様になるのは目に見えている。
親しい奴を誰か付ける訳にも行かない。
全員調査へ出かける。
明後日だというのに…!
とんだトラブルメイカーだ。
・・・