第143章 百四十三日目
ハンジに捕まった。
「リヴァーイ。ウリエちゃんモテモテだねぇ。リヴァイのウリエちゃんなのに、手を出す猛者もいるんだねー。」
確かにウリエは俺の物だ。
しかし、あいつはもう俺の所有物ではなくなりつつある。
もう、人形ではないのだから。
「でも、噂によるとリヴァイはウリエちゃんに手を出してないんだって?もたもたしてたら本当にウリエちゃん盗られちゃうよ?」
「うるさい。仕事の邪魔だ。」
盗られる?
ウリエが俺から
離れて行かないなんて事は無いのか。
あれも一人の女だ。
誰か男に心を動かされ、愛し合う事もある。
なぜ、俺は焦る?
手に入れた宝を奪われる気持ちになる。
愛おしいとは違う。
愛している?
気恥かしい!
馬鹿か俺は。
いや、筆を止めるな。
書き残せ。
きっと、俺はウリエを誰にも渡したくない。
ウリエの事を書こう。
あいつも同じくノートに向かっている。
首を捻りながら今日の仕事の事でも書いているのだろう。
寝る。
・・・