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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第7章 七日目




「ウリエ・フェンベルグ。いろんな事情で今俺の所で、更生させている。」
「更生?って悪い事でもしたんですか?」

俺はグンタの横に座り、俺の横にこいつを座らせた。
食事は既に目の前に準備してあり、足りなかったこいつの分もすぐに準備していた。
出来る部下は役に立つ。

「いいや。くわしくは話せないが、こいつは今ガキ以下の事しかできない。特殊な所で育ってきたんでな。」
「めずらしいっすね兵長がそんな事引き受けるなんて。」
「成り行きだ。あぁ、飯だ。食え。」

澄ました顔をしてテーブルの木目を見ていたようだが、ちらちらと視線が食べ物の方へ向いていた。
待てのできる従順な犬みたいだが、これを何とかすると考えると先が思いやられる。

「ねぇ、ウリエちゃんはいくつ?」
「……。」

同性であるペトラが、気まずそうにしているように見えたこいつに話しかける。
しかし、案の定返事をする事も反応を返すことすらしなかった。

「……あれ?話せないんですか?」
「話はたぶんできる。こいつと会話をした事が無いんでな。」
「怖がって、ですか?」
「ではないと思う。ただ会話をしようとしない。」

この日の昼食はこれで終わった。
こいつはただただ飯を食って、話しかけてくる言葉はすべて無視。
誰とも目を合わせることすらせず、俺の言葉をただ静かに待つ。

夕食の時も同じようにこいつを連れて食堂に行った。
これと言った反応は特になかったが、続けて行けば何か反応があるかもしれない。





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