万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第6章 原因と正体
「頼まれごとは何でもやんのが万事屋だ。だったら当然、俺の依頼も聞いてくれるよな」
銀時のその言葉に、瑠維は少し不審そうに眉根を寄せる。
厄介事はごめんだ、とでも言いたそうな顔。
それに気づかず、新八と神楽は銀時の話に聞き入っていた。
「アンタの?」
「依頼?」
二人のオウム返しに、銀時は力強く頷いた。
「ああ。――――俺ともう一度、万事屋再結成してもらえるか?」
一瞬の沈黙の後・・・いや、厳密に言えば、瑠維の諦めたような大きなため息の後、神楽と新八の声がそろった。
「はあああああ?」
「何ワケわかんないこと言ってんのアンタ。なんでアンタみたいなのと手ぇ組まなきゃいけないのよ!」
「寝言は寝て言え!」
瑠維は二人の反応に首をかしげたが、すぐに銀時が普段とは違う・・・しかも、お登勢によれば、歩く卑猥な物質・・・姿になっていることに気づく。
そんな正体不明の歩く公然猥褻物に、どれだけかっこよさげな事を言われても、ただただ気持ち悪さが倍増するだけだ。
そんなことに気づいていない銀時は、平然と続ける。
「銀さんのやり残した仕事をやり遂げたいんだろ。俺なら力になれるって言ってんのさ。だからお前らも俺に力貸せ」
「アンタなら力になれるって、何を根拠に言ってんだ・・・?」
新八がそう問う。
「実はここに来たとき、相棒がブッ壊れてな。ソイツを直すためにも源外のじーさんに会わなきゃならねえ」
相棒――――時間泥棒のことだ。今はお登勢の店に置いてある。
そんなことを知らない神楽と新八は瑠維を見た。