万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第6章 原因と正体
「違う違う、そいつじゃねぇよ。ソイツは元から頭の壊れてる不良品だ」
『・・・今は何も言わないけど、後で覚えときなさいよ』
二人の視線を追って、勘違いされていることに気が付いた銀時は、顔の前で手を振った。
瑠維はそんな銀時に、満面の笑みで後々の自分の身の安全を考えさせるような言葉を吐いた。
「まあいい・・・それが、いったい銀さんのやり残した仕事と何の関係が?」
新八が空気を変えるように、銀時に聞く。
だが、銀時は大きくかぶりをふった。
「さあな。そいつは今んとこ俺にもわからねぇ」
「ふざけるな!」
新八が鋭い声をあげる。
「そんなバカげたことに俺たちが付き合うとでも思って――――」
「付き合うさ」
銀時は新八の声を封じて言う。
「だってお前ら、万事屋だもんな」
そう言ってにやりとした銀時に、定春が歩み寄った。その頭に手を置くと、定春は嬉しそうに目を細め、尻尾をパタパタと振る。
「なんで定春が・・・」
神楽のその呟きは、瑠維と銀時以外に答えを知る者はなかった。