万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第7章 な、何してんだてめぇぇらぁぁぁ!?
一秒後、河原に先ほどの銀時と同じく瞬間移動した瑠維は、自身の刀を振り上げ、役人に言う。
『すいません、コイツの●●コ、私に斬らせて下さい』
「な、なんなんだお前は!」
「ちょっと兄妹揃っていい加減にしなさいよ!
銀時同様、瑠維も神楽に羽交い絞めにされ、引きずられていく。
『はなせェェェ!このゴリラだけは!
ゴリラだけは私の手でェェェェ!』
「待て、ゴリラはダメでも土方さんたちなら―――連中ならまだ警察でまともに…」
新八が言いかけたが
「もうそんなところにかけあってる暇ねぇよ!」
処刑の準備は着々と進んでいる。
今から土方たちにかけあっても無駄だろう。
『ふへへへ…。もう終わりだぁ。辞世の句でも読もう。
哀しきや これで最後と 信じぬぞ』
「意味わかんね―こと言うんじゃねぇ!」
目が逝ってしまっている瑠維の肩を、銀時はすさまじい力で揺さぶる。
瞬間、瑠維の目に光がカッと灯った。
『だいたいアンタのせいでしょーがぁぁぁ!』
「勝手に俺の責任にするんじゃねぇぇぇぇ!」
喧嘩が勃発しようとした途端、
斬首担当の三人の役人が、源外、桂、近藤の後ろに立ち、
一斉に刀を振り上げた。
「じーさんんんん!」
銀時が絶叫した―――
その時だった。
空気を切り裂く飛来音。
直後、刀を振り上げていた三人の役人が、そろって刀をとり落とした。
腕を押さえる役人―――その押さえた所には、長い楊枝が刺さっていた。
飛来してきたのはこの楊枝。
楊枝が飛んできた方向は、川。
銀時と瑠維がそちらを見ると、声。
「てめーらが注意をひきつけてくれたおかげで容易に潜り込めた」
さばりと水の中から立ち上がったのは、笠をかぶった侍だった。
「礼を言うぜ、万事屋」