万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第4章 え?何か・・・大きくなってない?
走り去るチンピラ達を見ながら、新八と神楽は静かに佇んでいる。
―――――マジなのか、この二人が・・・・・(銀時)
―――――予想はしてたけど・・・・・たった五年で、こんなに強く逞しく成長してるだなんて・・・・・感動した・・・・(瑠維)
―――――いや、違ェーだろ!俺らタジタジじゃねーか!正直食われちゃってるじゃねーか!(銀時)
―――――はっ!そういえばそうだ!(瑠維)
―――――アイツら俺のいねー間に何勝手にデビューしちゃってんの!?何デビュー、コレ?(銀時)
―――――先生!!銀さん死んだデビューだと思います!(瑠維)
チンピラを撃退してくれた・・・・・と言ってもこの二人でも余裕だったのだが・・・・・その事に感謝する以前に、二人の内心のつっこみは止まらない。
そんな二人にかまわず、ニュー新八と神楽が会話する。
「まさかアンタがまだ懲りずに万事屋やってたとはね、新八」
「そっちこそ、ままごと遊びはもう飽きてる頃だと思ってたが」
「はあ?ごっこ遊びしてんのはアンタのほうでしょ」
じろりと睨む神楽に、しかし新八は冷然と言い返す。
「悪いが、俺の邪魔をするな、江戸に万事屋は二つもいらん」
「ふん。一緒にしないでもらえる?ウチはあんたみたいな軟弱な万事屋とは違うんだから。奥さんと乳こねくり合ってたら?」
新八の眉がピクリと動いた。
そして、この二人の眉はハの字に折れ曲がった。
―――――お、奥さんんんんんん!?(銀時、瑠維)
―――――奥さんって・・・・あのアレですか?(瑠維)
―――――いやいやいやいや、ありえねーだろ!?聞き間違いだ!うん、聞き間違いだ!(銀時)
―――――二人揃って聞き間違いとかあるわけないでしょーがァァァ!(瑠維)
今までで一番混乱している二人をほおっておいて、新八と神楽の論争は激しくなる。