万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第4章 え?何か・・・大きくなってない?
瑠維は気づいていたようだが、銀時の気付かぬうちにバイクの集団に囲まれていた。
二人に声をかけてきたのは、マスクを着けモヒカン頭の男。絵に描いたような雑魚キャラだ。
そして、その男は先ほど時間泥棒の頭を轢いた奴だ。引き連れている仲間達も同じようなビジュアルだった。
「あの変なカメラ、兄ちゃん達のだろう?おかげで俺の自慢の愛馬のボディに傷がついちまったよ。修理費として有り金全部置いて行ってくれる?」
警戒心の強い眼で睨みつける瑠維に反して、銀時は呆然とした。だが、違う表情をしていながらも、考えていることは同じだった。
――――おいおい、なんなのコレ、モブですら別のアニメのモブに豹変してんだけど!『北斗の銀』みたいになっちゃってんだけど!?
『はぁ?勝手に突っ込んで来たのはそっちじゃない。こっちは帰る為の道具アンタ等のせいでぶっ壊れ・・・・むぐっ!』
面倒なことを言い出している瑠維の口をふさいだ銀時は、めんどくさそうに話した。
「あの、すいませんでした。勘弁してください。俺ら今混乱しててそれどころじゃ」
言った銀時と銀時の腕の中で暴れている瑠維の顔を見て、チンピラの一人が「んー?」と訝しげな声をあげた。
「おいアニキ、こいつらマスクしてねーぜ」
言われたアニキとやらも、
「うわ、正気かよ。江戸をマスクなしでうろつくなんざ、小倉さんが台風に飛び込むようなもんだぞ」
すると別のチンピラが、
「ひょっとしてコイツ等、白詛知らねぇんじゃねえのか」
「え?ハクソ?」
『むご、むがーがごごがごむぐ! (オイ、どーでもいいから手ェはなせ!)』
聞きなれない言葉に首をかしげている銀時から、瑠維は脱出した。